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美味しいコーヒーって?その18

8/20~9/30までの緊急事態宣言が解除されて初めての週末が終わりました。

懇意にさせていただいておりますお客様が多勢お見えになって下さり、沢山の心配と応援のお声を頂戴致しました。

本当に皆さまありがとうございました。

そして勿論初めてご来店下さったお客様にも色々とお声を掛けていただき、感謝感謝です。



さて、前回に引き続きブルーマウンテンコーヒーについてです。



『コーヒーはやっぱりブルマンNo.1だ!』、お店を開けたばかりのころ (20年ほど前) ある紳士の方に言われた事があります。

当時はあまりピンとこなかったのですが、実際少し前までは (勿論今も特別なのですが) とても貴重で特別な豆だったようです。

他のコーヒー豆は麻袋で運ばれるのに対し、ブルマンだけは輸送中の豆の品質保持のために木の樽に入れて運ばれてきたり、1963年(昭和11年)に初輸入された際に、「英国王室御用達コーヒー」というキャッチフレーズが付けられたりと特別待遇だったみたいですね。



そんなブルーマウンテンコーヒーなのですが、現代のコーヒー事情になぞらえてみると意外とどうなんだろか、という事でいろいろ聞いてみたのでまとめてみました。



まず、ブルーマウンテンは日本人の口に合ったのは間違いない話で、本来コーヒー豆の味は栽培する場所に大きく左右され、標高が高ければ高いほど味に特徴が出易いのですが、ブルーマウンテンの場合は 『標高800~1,200m』程度のコーヒー豆栽培の場所としては比較的低い場所なので気温差も比較的控えめで、結果それほど何かに突出する訳ではないのです。

が、しかし逆を言えば良くも悪くも非常にバランスが良く飲みやすい味わいで、さらに豆を出荷するにあたり 現在のシングルオリジンと同様に、産地を絞り、丁寧な品質管理や作業によって良い状態の豆が輸入されたようで、コーヒー文化の歴史の浅い日本人には『飲みやすさ』と『 英国王室御用達コーヒー』というキャッチコピーのブランド力で受けたように思います。実際味に特徴を求めるお隣韓国なんかではあまり受けなかった訳で。

実際、Wikipediaによりますとブルーマウンテンの80%は日本に輸出されているようでして、この事からも日本人には特別な豆だと分かる気がします。



ただ現在のコーヒー豆はどちらかというと主義主張がはっきりとした特徴ある種類が好まれる傾向にあり、ブルマンとは違う流れのような気がしますが、そもそもコーヒーは嗜好品であり世の流れに迎合する必要もない訳でして自身の好みを貫けば良いのではと思う今日この頃です。(笑



因みに以前ルワンダの農園主さんとお会いする機会をいただいたのですが、 農園主さん のおっしゃられた焙煎度合いは大変キレッキレで我々のコーヒー文化の熟成度合はまだまだだと痛感させられました。(笑



※今回書かせて頂いた文章はあくまでも素人に毛が生えた程度のコーヒー店店主が書いたものなので不快に思われた場合は何卒ご容赦下さいませ。



それでは、京都にお越しの際のご休憩には是非【Coffee Shop ガラクタ】をご利用ください。

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