ブログ

Blog

夏は『 苦み 』がおいしい!


暑い夏がやってきました!


アイスコーヒーやビールの消費量が増えている方も多いのではないでしょうか?


子供の頃、大人があまりにも美味しそうに飲むコーヒーってどんなに
美味しいんだろう?


ってあこがれた記憶がありませんか?


私はいざ飲んでみると 『に~が~い~』 ってなりましたw


でも大人になった今はコーヒーはもちろん、仕事終わりのビールが最高!
と思っています。


子供の頃は嫌いだった苦いものが歳を重ねる内に美味しく感じているのは
何故なのでしょう?


そして苦みの持ってる効能とは?


目次

「苦み」とは

私達は食事をする時、様々な食べ物の味を感じています。
その感覚を「味覚」と言います。
味覚は「塩味」「甘味「酸味」「苦味」「うま味」の5つの基本味から構成されています。
その内、子供が好むものは甘味、うま味、塩味です。
ですが大人になると子供の頃は嫌いだった苦味、酸味を美味しいと感じる時が来ます。
それはどうしてなんでしょう?

苦味は危険のサイン

たいがいの子供は苦いものを嫌います。
それは人間の本能と深い関わりがあります。
子供が好む甘味、うま味、塩味は生きていく上で絶対必要な栄養素と深く結びついています。
カロリーのある甘いもの、うま味のあるもの、そして塩分を本能で欲しているのです。

それに対して苦い食べ物には毒がある可能性がある!と認識する本能があります。
毒のあるものを食べてしまってもすぐに苦みを感じて吐き出せるのです。
ちなみに子供は酸味も嫌いますが、これは腐っているものというサインを感じる本能なのです。

いつの間にか苦みを美味しく感じているのはなぜ?

子供が危険回避という本能で苦みを嫌うことがわかりました。
しかし大人になるといつの間にかコーヒーやゴーヤなど苦いものが平気になったり好きになったりするのでしょうか。
皆さんにもある日突然コーヒーやビールを飲んで「めっちゃ美味しい!」と感じた時の記憶がありませんか?

人間は繰り返し苦いものを食べたり飲んだりするうちに、体への悪影響がないことが明らかになり、また苦いものには色々な体へのメリットがあることを脳が学習します。
この時、脳が人間の反応を更新します。
あくまでも感じる味はそのままで、次からはその食べ物を好むようにその人の好き嫌いが調整されるのです。
これは酸味においても同じです。

苦味の効果

人間は成長の過程で安全で健康に良いと学びながら苦いものを食べたり飲んだりすることで大人になると苦みは美味しさの範囲を広げ、少く生活が豊かになる「大人の味」となっていくことがわかりました。

その苦みにはどのような効果があるのでしょうか?

ストレス解消に役立つ

ストレスを感じると、唾液中に特殊なたんぱく質が増え、舌にある苦み受容体が塞がれます。
そのせいで一時的に苦みを感じにくくなります。
ストレスが多い時ほどコーヒーを何倍も飲んだり、ビールをいつもより多く飲めたりします。
苦味をもたらす成分にはストレス解消に役立つ働きがあるので体は苦いものをたくさん取り入れようとしているのです。

コーヒーに多く含まれるカフェインは摂取後30分ほどで大脳皮質を中心とする中枢神経に作用し、数時間にわたって疲労感を抑え気分を高めます。
ビールのイソフムロンは自律神経のバランスを調節して気分をリラックスさせます。
どちらも摂取量にはきをつけて飲むことが大前提です!

胃腸の動きを活発にする!

苦味は味覚を刺激して唾液、胃液、膵液の分泌を高め、また胃の運動を活発化させる働きがあります。
胃腸の調子を整えて食欲不振に効果がある健胃生薬には苦味剤とと呼ばれる苦みの成分が必ず配合されています。
ですから健胃生薬の効果を発揮させるには薬を飲むときに口に含んで「苦い!」と感じることが大事なようです。

夏の苦い野菜といえばゴーヤです!
ゴーヤ特有の苦み「モモルデシン」や「ククルビタシン」は胃液の分泌を盛んにするので落ちた食欲を回復する効果が期待できます!
夏バテ気味で食欲のない方は試してみる価値ありそうですね。

まとめ

人生経験を重ねることで美味しいと感じるようになった「苦み」。
コーヒーやビターチョコレート、ビールに鮎のはらわた等々苦くて美味しい「大人の味」はたくさんあります。
色々な苦味のある食品を普段から取り入れて夏バテ対策してみてはいかがでしょうか!

SHARE
シェアする

ブログ一覧

ページの先頭へ