なぜハンドドリップなのか
Blogいきなりの一発目なのですが、まずは当店『ガラクタ』の売りでもありますハンドドリップコーヒーについて書いてみたいと思います。当店、Coffee Shop GARAKUTA(以降『ガラクタ』)は今年で創業37年(2021年)になり、私たちは2代目になります。当時からコーヒーに拘りハンドドリップにてコーヒーを提供してきました。多様な抽出方法がある中、なぜハンドドリップにこだわるのか。ハンドドリップに定着した理由を紹介します。
目次
コーヒーにはどんな抽出方法があるのか
コーヒーには様々な抽出方法があります。
勉強不足で私が知らない方法もあるかと思いますが、ドリップ、サイフォン、フレンチプレスあたりがよく知られている方法ではないでしょうか。
それぞれ使う道具、適したコーヒー豆の加工があり、コーヒーの味わいも異なります。
ガラクタではなぜペーパードリップを選んだのか
先に紹介したように、コーヒーの抽出方法は色々あるのに、なぜガラクタはドリップ、中でもペーパードリップに行き着いたのか。
初代から店を引き継ぎ現在まで20年、試行錯誤の連続でした。
サイフォンを使わないわけ
サイフォン、これは見た目が実験のようで面白く、目を引きます。実際に使っておられるお店さんも多く、カウンターにずらりと並べて抽出している様子は見ていても壮観です。
サイフォンは一定量のお湯を浸して抽出していくので飽和状態になるとそれ以上溶け出さないので柔らかな味わい、スッキリした風味のコーヒーになります。
味は嫌いではないけど、もう少しコクのあるしっかりした味わいが好みなので採用しませんでした。
もう一点、当時のガラクタのキッチンはめちゃくちゃ狭く、お客様から見える位置で抽出できなかった。
これも不採用の理由の一つです。(泣
フレンチプレスを使わないわけ
次にフレンチプレスです。
こちらもクラシックでおしゃれな感じがします。
名前の通り、フランスで開発されたというだけでかっこいい。
淹れ方も簡単。
フィルターが金属製なのでコーヒーの油分がそのままコーヒーに出ます。
コーヒー本来の風味をダイレクトに味わうことができます。
しかしながら目の粗いフィルターなので飲んだ時に微粉末が口に触り
私はそれが好みではなかったです。
ペーパードリップを採用したわけ
実はスタートは単純明快、もともと先代オーナーがペーパードリップでコーヒーを提供していたので、
初めて淹れ方を習ったのがペーパードリップだったのです。
でもコーヒー屋として色々やってみたくなりサイフォンやフレンチプレス、ドリップでもネルを使って
みたり、はたまたマキネッタでの提供も試してみました。
それぞれ美味しい...。しかしどれも一長一短、帯に短し襷に長し(笑
そこで閃いたのは、当店ガラクタは観光地のど真ん中にあり、お客さまが団体でどどど〜と来られたり、
時間があまりないというお客様も多く、“手早くおいしいコーヒーを提供するのにはペーパードリップが
最適解では!”
結局ペーパードリップで淹れるコーヒーが、オペレーションも含め効率良く、
味も良し!何より味も一番好き!というわけです。
淹れ方やコーヒー豆の種類で味は変化しますが、ペーパードリップで上手に淹れれば
コーヒー本来の味はしっかり引き出せますし。
まとめ
なんといってもペーパードリップは最もシンプルでお手軽なスタイルです。
自宅でおいしいコーヒーを淹れてみたいとおっしゃるお客様にもオススメしやすい。
ドリッパーにペーパーフィルターとコーヒー粉をセットしてお湯を注ぐ!
それだけです!
それだけですが、奥が深く淹れ方で大いに味に影響が出ます。
美味しい淹れかたも難しくはありません。
次回はおいしい入れ方や、道具などもご紹介してできたらと思います!