体温とコーヒーの関係
一気に季節が進み寒くなりました。
アウターや毛布を慌てて引っ張り出しております。
身体が欲するものにも変化が現れてきました。
温かい飲み物が恋しくなる季節ですね。
ガラクタでも少し前まではかき氷やアイスコーヒーがレギュラー選手でしたがすっかり控え選手になりました。
寒い時に飲むホットコーヒーやホットラテは心も身体も温まってほっこりしますよね。
でも、どうもコーヒーには身体を冷やす作用があるというのです。
温まるために飲んでるのに実は温まってないなんて…、それでは困る!ということで、どういうことなのか、どうすれば良いのかを見ていきます。
『温活』ご存知ですか?
最近よく耳にする「温活」とはただ単に冷えたから身体を温める…というのではなく、日頃から冷え対策をする、身体を温める習慣をつけることを言います。
これからの季節、知らず知らずのうちに身体が冷えてしまっていることがよくあります。
近年、日本人の平均体温が下がってきているというデータがあり、36℃を下回ると低体温となり免疫が低下し病気になりやすかったり、代謝が悪くなり太りやすくなると言われています。
1℃の低下で免疫力は30%、基礎代謝は13%も落ちるそうです。
約50年間で平均体温が低下した理由に運動不足、塩分や水分の過剰摂取、ストレス、クーラーの影響など生活スタイルの変化によるものが大きな要因となっています。
冷え性でお悩みの方が多いもの当然のように思います。
身体を冷やすことにメリットはほとんどないということがわかりました。
身体を温めるためにLet’s温活!!なのですが…この温活に不向きなのがコーヒーなんです(>_<)
コーヒーには体を冷やす作用があるようなのです。
コーヒー好きには困ったニュースですね…
コーヒーはどうして体を冷やすのか?
まず食物には大まかに寒い地域で収穫されるものと、暑い地域で収穫されるものがあります。
寒い地域で収穫されたものは陽性食品と呼ばれ体を温めるのに適した食品、逆に暑い地域で収穫されたものは陰性食品と呼ばれ、体を冷やすのに適した食品と一般的に言われています。
コーヒーはほとんどが南米やアフリカなど暑い地域で収穫されるので陰性食品になります。
コーヒーに含まれるカフェインにも身体を冷やす作用があります。
寒い時に飲むコーヒーは身体を芯からほかほかに温めてくれるイメージがありませんか。
事実、カフェインには交感神経を刺激し血行を促進、体温を上昇させる効果があります。
ただ、過度なカフェイン摂取は身体を冷やしてしまいます。
カフェインを過度に摂取すると自律神経のバランスを崩してしまう恐れがあり、そうなると逆に血行の流れが悪くなり冷えるというわけです。
またカフェインには利尿作用もあります。
利尿作用によって身体の老廃物や余計な水分を排出し、むくみの解消になるといううメリットもありますが、単純に水分を体外に排出することによって身体の熱までも奪われてしまいます。
こうやって見ていくとコーヒーは身体を冷やす要素の方が多く寒い季節にはおすすめしない方が良いような結論に達しそうです。
ですが寒い時に飲むコーヒーはとっても美味しく、ほっこりするし、コーヒー好きにコーヒーを飲まないという選択肢はないので、少しでも身体を冷やさないようにコーヒーを飲むにはどうすれば良いのかをご提案したいと思います。
身体を冷やさないようにコーヒーを楽しむには
まず大原則、「ホットで飲む」ことです!
ただでさえ身体を冷やす作用のあるコーヒーですので寒い時、冷えが気になられる時はホットで飲んでいただくのがベストです。
そして「ブラックで飲む」ことです!
砂糖、特に上白糖をたっぷり入れると血糖値が急激に上昇します。
身体は上がりすぎた血糖値を低下させるためにインスリンを放出します。
結果、血糖値は低下しますが同時に体温も低下してしまいます。
甘いコーヒーがお好きな方は砂糖の代用を工夫されると良いと思います。
例えばハチミツやメープルシロップなんかが手に入りやすく代用にバッチリだと思います!
また、生姜やシナモンなど新陳代謝を上げるスパイスを加えるのもおすすめです。
コーヒーと一緒に食べるパンやクッキー、ケーキをシナモンや生姜、カルダモンを使ってある少しスパイシーなものを選んでみる…というのもすぐに実践できそうですね!
最後に身体を冷えから守りながらコーヒーを飲む上で大事なことは「飲む量」です。
カフェインの説明にもあったように過度な摂取がよくないのです。
コーヒーが飲みたいのに冷えが気になるから飲むのをやめるとそれはそれでストレスになります。
私も含めコーヒーが好きな人はついつい立て続けに何杯も飲んでしまいがちです。
それを少し気にするだけで身体を冷やさずコーヒーを楽しんでいけると思います!
コーヒー好きの皆様、寒い冬だからこそコーヒーで心も身体もほっこり温めていきましょう!