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アイスコーヒーの季節到来

梅雨が明けたと思ったら一気に夏到来!

暑い日が続いております。

京都は7月31日まで規模縮小ではありますが祇園祭の神事がとり行われます。

そんな京都の夏、毎年梅雨頃から少しづつアイスコーヒーのご注文が増えてきて、ホット用の湯沸かしポットが一つ控え選手となりました。

毎年この季節になると思うことがあります。

「レイコーひとつ!」とご注文されるお客様が年々少なくなっている…と。

20年前、私がこの店を始めた頃は当たり前のように飛び交っていた「レイコー」という言葉。

もう何のことやら通じない方の方が多いのかもしれません。

そんな「レイコー」に想いを馳せて「レイコー」の歴史を勉強してみました。

目次

レイコーの発祥は予想通り大阪!

「レイコー」の始まりはおそらく大阪だろうと勝手に思っていました。
予想通り大阪の新世界でした。
「レイコー」は「冷コー」=「冷やしコーヒー」のことで、つまりアイスコーヒーのことです。
「レイコ」や「レーコ」とも言われるそうです。
昭和30年代に広っまたと言われています。
元々、喫茶店のメニューに『(冷)コーヒー』とあったものを、店員さんが注文を取る際、伝票に「レイコー」と書いたのがいつの間にかお客さんの間にも広まっていったということです。

ちなみにガラクタの夏の人気メニューでもあるレモンスカッシュ!
お客様は「レモンスカッシュ」とご注文されますが私は伝票に「レスカ」と書いています。

レイコーはなぜ死語になりつつあるのか

「レイコー」=「アイスコーヒー」そのものは現在でもカフェや喫茶店、コンビニ、自販機でも手軽に買って飲むことができます。
むしろ以前よりも身近な飲み物になったのではないでしょうか。
ではどうして「レイコー」という呼び名だけ通じにくくなってしまったのでしょう。

喫茶店文化の衰退

「レイコー」が飛び交っていたのは今から30〜40年ほど前、昭和の終わりから平成の初め頃でちょうどバブル期と重なります。
私が子供の頃、近所にいくつもあった喫茶店。
子供には入りづらく、たまーに大人に連れて行ってもらうのが楽しみだったのを覚えています。
バブル期前後と近年を比べると喫茶店の数は激減しています。
喫茶店が減少する一方ではいわゆる大型カフェの参入が進み「レイコー」はだんだんと忘れられていきました。
喫茶店はマスターや店員さんと会話を楽しみ常連さん同士も親しくなったりするような場でもありました。
そんな喫茶店で広まった「レイコー」は喫茶店の数の減少とともに忘れられていったと思われます。

「レイコー」と注文しづらい雰囲気

先日、ガラクタに60代ぐらいの4名様がご来店になりました。
その中のお一人がアイスコーヒーをご注文されました。
お席につかれてから「夏はレイコーやな」とおっしゃっていました!
別のお客様が「久々に聞いたわ」と「レイコー」バナシでしばらく盛り上がっておられました。

大阪で「レイコー」についてのアンケートが行われたものを見ると
全く知らない人が20%、知っているけど使わない人が70%、知っているし使う人はごくわずかという結果。
私も知っているけど使わない人…です。
なぜ知っているのに使わないのでしょう。

まずメニューに『(冷)コーヒー』と書いてない。
大型カフェはもちろんほとんどのカフェ、喫茶店のメニューには『アイスコーヒー』と書いてある思われます。
ガラクタもそうです。
そんな中、通じるかもわからないのに「レイコー」と注文するのはなかなか勇気がいります。
数年前、「レイコー頼むわ、レイコーやで!わかるか!?」と私に通じるかどうか、あえて「レイコー」と注文することを楽しんでおられた大阪のおっちゃんがおられましたがとても珍しいお方だと思います。

まとめ

「レイコー」は死語になりつつある…と思っていましたが既に死語辞典に載っていました。
自分では使わないのですが「レイコー」が死語になり聞くこともできなくなるのはなんだか寂しいです。
ガラクタでは「レイコー」はまだ通じます!
この夏、「レイコー」とご注文いただけるお客様に何人お会いできるか楽しみにしています!

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